ことわざ

現代では『柿が赤くなると医者が青くなる』とは限らない


From:渡辺知応

お医者さんが大事な仕事である事は言うまでもありませんね。
その感覚で言えば、医者なぞ必要ない!と病気のない世の中が実現すれば、それに越したことはありません。

まぁ、生老病死という言葉があるように、、、
人は生まれたら、老いに向かって歩み始め、病をして死する。という誰にとっても共通する運命が待ち受けているものです。
現実的に病気にならないとは言い難いですね。

さて、良く効く薬などを俗に『医者いらず』や『医者倒し』と呼ぶことわざ幾つかあります。
そんな中でも『柿が赤くなると医者が青くなる』といったとてもユーモア溢れることわざもあります。

秋の季節になると、柿は赤く熟し始めます。
この頃の快適な気候は、なんだか病気とは縁が遠のくような気持ちになります。

秋の果実である柿が『赤く』なり、病気が減ることで商売があがったりだと医者が『青く』なる様子になぞらえ、『柿が赤くなると医者が青くなる』と洒落をきかせたことわざです。

このことわざに類似したものもいくつかあるようです。
『蜜柑が黄色くなると医者が青くなる』
とか、、、
『柚が色づくと医者が青くなる』
といった具合です。
いずれも『医者が青くなる』は共通のようですね。

しかしですよ、、、
現実は全く違います。

柿が赤くなろうが、蜜柑が黄色くなろうが、柚が色づこうが、雪で一面が白くなろうが、桜で街路樹が桃色になろうが、、、

そんな季節要因に関係なく、慢性的な医師不足により、日勤夜勤日勤を繰り返しているお医者さんの気持ちは常に青くなっているのが現実のようです。

ある意味、この『柿が赤くなると医者が青くなる』を本当に望んでいるのは、お医者さん本人なのかもしれませんね。

ピックアップ記事

  1. トイレに唾を吐いてはいけない理由
  2. 『えんがっちょん!切ったー!』のあの指のジェスチャーってどんな意味があるの?
  3. 家の中で新しい靴を履いて、そのまま外に出てはいけない理由
  4. なぜお墓は石で作られているのか?
  5. 夜に口笛を吹いてはいけない理由とは?

関連記事

  1. ことわざ

    濡れ手で粟ならぬ、小銭を掴む話

    From:渡辺知応 濡れ手で粟(あわ)を掴む。 さて、濡…

  2. ことわざ

    転んでもタダでは起きないっ!!

    From:渡辺知応転んでもたたでは起きない。と言えば、、、 (さらに&…

  3. ことわざ

    手に負えない人を指すことわざ『薬缶で茹でた蛸』について

    From:渡辺知応『薬缶で茹でた蛸(たこ)』ということわざがあります。…

  4. ことわざ

    赤信号、みんなで渡れば、、、

    From:渡辺知応 新聞の見出しでなどで時々見かける、、、…

  5. ことわざ

    『たなぼた』という簡略語

    From:渡辺知応棚からぼた餅、、、どうやら、中学生や高校生など、若い…

  6. ことわざ

    物事は、なるようにしかならない話

    From:渡辺知応 失敗というのは誰にでもあります。 こ…

ピックアップ記事

過去の記事

  1. ことばの由来

    『千鳥足』ってどんな足?
  2. 日本のしきたり

    亡くなった人はいつから『先祖』になるの?
  3. 日本のしきたり

    本当に日本人は宗教に寛大なのか?
  4. ことわざ

    自分がしっかりしなきゃいけない『医者の不養生』について
  5. 日本のしきたり

    女人禁制を少し紐解く
PAGE TOP