From:渡辺知応
時代劇などで、威勢のいい男性役者さんが『なーにをしゃらくさいことを言いやがる』と言ったようなセリフを聞いたことはないでしょうか?
『しゃらくさい』とは、うっとおしいとか、冗談じゃないぜ、という意味で受け取りがちですが、、、
実際のところ、本当の意味は忘れられつつあります。
正しくは、、、
部に似合わず、気の利いた真似をすることについて言います。
つまり、生意気だ、こしゃくだ、という意味になります。
漢字で書くと『洒落臭い』と書きます。
語源には諸説あるのではっきりしていないのですが、、、
古くはしゃれた様をいう『しゃらな』という言葉があるので、『洒落る(しゃれる)』との関連があることは確かですよね。はい。
この『しゃれる』自体も、生意気な真似をするという意味でも使われていまいした。
今日でも『しゃれたふうなことを言いやがる』などと耳にする機会があります。
これは、『聞いたふうなことを』と同じことです。
そうそう!
浮世絵師の有名な東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)という方がいます。
ちなみに、どんな絵を描いたかというと、、、
今日のトップ画像を書いた人です。見たことありませんか?
『しゃらくさい』がこの方の名前から転じて出来た、、、
なんて俗説もあるようですが、ちょいと無理がありますよね。
まぁ、逆に写楽が『しゃらくさい』から名前をとったという話がありますが、、、
へい。うなずけますね。
さすが浮世絵師。しゃれたことを言いやがりますね。