日本の禁忌(タブー)

戦国武将が嫌った方角とは?


From:渡辺知応

 

鬼門の方角である北東を避けて生活していた日本人。
同時に『北』の方角も嫌われていたそうです。

私の個人的な話をすれば、『北』の方角は嫌いではないのです。
先日も久しぶりに北海道の先輩に会い、奥さんんと一緒に遊びに来いよー!と言われ、とても嬉しく思いました。
その際は、美味しい食べ物をご馳走になる事にしましょう♬

さてさて、今日は『北の方位』が意味する禁忌(タブー)の話です。

「一、具足を着する方、北面をいむべし」
(出典:出陣日記)

「北面にならぬように置なり。主君南面に御座あらば、南に向いて置べし」
(出典:伊勢兵庫守貞宗記)

これは、戦に臨んでつける兜や刀などの具足は北の方角に置くな!
と、言った事を綴った、文献や日記からの抜粋です。
つまり、北を避けて置かれていた事がわかりますね。

史記の魯仲連伝という文献にこんな一文が残っています。

「三戦三北、而亡地五百里」
(出典:史記・魯仲連伝)

これは、「三たび戦い、三たび北に逃げて、地を亡うこと五百里」と言った意味です。

三戦した結果、みごと三敗となり、その結果、五百里の領地を失ったといことですよね。

つまり、「北=にげる=負け」を意味することになります。

『北』という字が2人の人間が互いに背を向けて立つ姿をあらわしていますよね。
敵に背を向けるとはつまり、敵に負けて逃げ帰る→敗北→死を意味するのです。

また、この時代の手紙には『四』という字を用いなかったようです。
『死』に繋がることから禁忌(タブー)とされ強く禁止されていたのです。
どうしても『四』を書く場合は、『二』を重ねて『ニニ』と書いたそうです。

まぁ。あたりまえですが、戦国時代の武将の目的は『勝利』のみ。
そのことを念頭において出陣していたはずです。

縁起でもない『負け』や『死』を意味するものをすべて禁忌(タブー)として排除した習わしでもあると言えますね。

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