日本の禁忌(タブー)

覗いてはいけない。入ってはいけない。そんな部屋のお話

From:渡辺知応

 

平安時代を体験出来るテーマパーク『えさし藤原の郷』をご存知ですか?
私は数年前ここに行きました。

映画やドラマのロケ地でも使われている場所です。
いやはや。もう異空間ですね。タイムスリップしたかのようです。

映画『陰陽師』で安倍晴明がビュンビュン飛んだあの場所を見たときは、、、
うぉ!!と唸ったほどです。

まぁ、でもとにかく広い広い。
じっくり回っていたら2時間歩きっぱなしになるほどです。
でも、セグウェイで回れるとのことです。
私は時間の関係で乗らずに歩きましたけどね。。。

さて、平安時代の貴族の住宅は『寝殿造り』と呼ばれる様式で建てられていました。
とても開放的な造りになっていて、先ほどの『えさし藤原の郷』にも伽羅御所という建物で当時の様子を推定再現した場所があります。

ここは平安時代の寝殿造のり様式を忠実に再現した、日本で唯一の建造物だそうです。
なるほど。。。
どうりで、ハリボテで作った感じがしない、本物の雰囲気がある場所だな〜と思いましたよね。

寝殿造りの住まいは家屋だけでなく、その全体に平安貴族の心意気が見れる造りとなっているのです。
敷地の周囲は築地塀でかこまれ、寝殿の前には庭が設けられ、池や築山が造られていました。
まさに、『雅にして壮麗』そんな言葉がピタリと当てはまるような。平安時代の貴族にふさわしい住まいと言えますね。

ですが、この寝殿造りには禁忌の場所、、、
つまり、覗いてはいけない、入ってはいけない、場所があるのです。

それは『塗籠(ぬりごめ)』と呼ばれる部屋です。
出入り口は1つしかなく、部屋の周囲は厚い壁で塗り固められたことからそう呼ばれるようになりました。

寝殿造りの日本家屋は開放的な造りが印象的であり、基本の造りとなっているのに、、、
それに反して、この部屋は極めて特殊であり異質な空間だと思いませんか。

塗籠の部屋はこの家の中で最も神聖な場所とされていました。
宝物の収納や主人の寝室として使われていたそうです。
なので、出入りできる人も極々限られた方だけだったのです。

後に出入り口も増え、しだいに開放的な空間となったようです。
現代では納戸の元となった場所と言えばわかりやすいと思います。
うーん。納戸って言われるとなんか品が落ちますね、、、
納戸についてはまた今度お話しますね。

家屋の中に作られた初めての聖域とも言える、この異質な『塗籠』という空間を作ったのには意味があります。

さてさて、この中で何が行われていたのか?
もう少し詳しく調べてきます。
なので、続きは次回にて!

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