日本の風習

『とおりゃんせ、とうりゃんせ』のわらべ唄に隠された秘密

From:渡辺知応

とおりゃんせ とおりゃんせ
ここはどこの細道じゃ
天神さまの細道じゃ
ちょっと通してくだしゃんせ
ご用のないもの通しゃせぬ
この子の七つのお祝いに
お札を納めに参ります
行きはヨイヨイ帰りは怖い
怖いながらも
とおりゃんせ とおりゃんせ

幼心になぜか恐怖心が残るこのわらべ唄ですが、、、
今回はこの『とおりゃんせ』の歌に隠された秘密をお教えしましょう。

しばしば映画やドラマ、小説やゲームなどを作る際の題材として取り上げられる事が多いのも恐怖心を掻き立てる理由になりますが、もっと深いところの話をしますね。

この歌詞に出てくる『行きはヨイヨイ、帰りは怖い』とあります。
なぜ行きは良いが帰りは怖いのか?

ヒントは七五三にあります。
『七つ前は神の内』という伝承が各地であちますが、これは7歳までの子供は神様の領域にいることを意味している一種の格言的な言葉でもあります。

昔は生存率が不安定であった子供の魂は7歳になるとようやく安定してくると言われていました。
つまり、7歳を過ぎるとこの世に魂が定着するといった考え方です。

伊豆大島の南にある利島と新島では、子供が生まれた生後14日目にハカセババアと呼ばれる産婆さんが訪ねてくるそうです。
手には『ハカセ』というお守りを持って。

この『ハカセ』は子供の守り神だそうです。
半紙を二つに折って三角の底の部分にお米を入れた簡易的なお守りだそうですが、、、
このハカセはその子が7歳になるまで神棚で祀られるそうです。

これにはどんな意味があるかというと、守り神であるハカセが7歳になるまで守ってくれるので、どこに行っても難を逃れる事が出来ると言われています。

そして7歳になると晴着をしたため、近くの神社へお参りに行って、ハカセを納めるそうです。
その後家に帰ると『七つ子の祝い』が盛大に行われるそうです。

ハカセを神社に納めた事により子供から大人へと一歩進んだ事になります。
不安定だった魂が無事この世に定着します。
『とうりゃんせ』で遊ぶ歳にトンネルを作って通る仕草は、神様の領域から人間社会の領域に入る結界を潜るという事なのです。

今まで神様に様々な厄災の身代りをしてもらった子供は7歳になり、今後は自分の力で色々な災いや厄を振り払いながら力強く生きなければいけないという事ですね。

今一度、『とおりゃんせ』の歌詞を見てみて下さい。
つまりこのわらべ唄は7際の子供のお宮参りの本質を意味しているのです。

ん?七五三の時期にこの記事を書けばよかったのかな。。。

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