日本の風習

日本の風習に合った出生の順番とは?


From:渡辺知応

『一姫二太郎(いちひめにたろう)』という言葉を聞いたことはありませんか?

この言葉には2つの意味が考えられます。

第一子が女の子で、第二子が男の子である場合と、、、
女の子が1人で、男の子が2人の3人兄弟を指す場合があります。

日本の風習から考えると、、、
最初にお伝えした方が理想的だと言えます。

何が理想的かと言うと『一姫二太郎』は出生の順番を示した言葉なのです。

初めに女の子が生まれ、次に男の子が生まれる。
跡取りは男の子だから、最初に生まれた方がいいのでは?と思うのですが、、、
最初に女の子が生まれた方が、家庭にとっては非常に育てやすく、理想的だったのです。

一昔前の農村や漁業地域では女性であっても育児に専念できる環境ではありませんでした。
つまり、その当時の価値観では男性と同等の労働力として見られていたのです。

そのような暮らしの中で、両親や祖父母が仕事に出てしまった時に幼い子供の面倒を見るのは、やはりお兄ちゃんよりもお姉ちゃんの方が、適していたという訳です。
まだまだ子供でもやっぱり女の子は頼り甲斐があるという事ですね。

東北地方では男の子でも女の子でも最初に生まれた子供がその家の跡を取るという風習がある地域もあります。
第一子が女の子の場合、婿をとって家を継がせたようです。
このような相続携帯を『初生児相続』といいます。
なので、女の子が相続をする場合も多くそんな家庭を『姉家督(あねかとく)』と呼びました。

この背景には少しでも早く家庭内の労働力を補充するという考えがあったようです。
労働力を重視するような生活を送ってきた日本人において『一姫二太郎』はもっとも理想的な出生の順番だと言えますね。

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