物事の始まり

読めない地名が出来た理由

From:渡辺知応

前回、難読地名のお話しを少ししました。

難読地名とは言葉の通り、通常の読みをしない為に読みにくくなっている地名のことを言います。

例えば、京都の『太秦(うずまさ)』や『壬生(みぶ)』などは、ふりがながないと読めませんよね。
ちなみにこの地名は、その昔この地に住み着いていた一族の名前から付けられた地名です。

静岡県西部の旧国名でもある『遠江』はどう考えても、、、
『トオトウミ』とは読めません。
元々は、浜名湖を表す『遠淡海(とおつおうみ)』という地名が2文字になって『遠江』になったのです。
まぁ、ニュアンスはわかりますが、、、馴染みがないのでパッと見ただけでは読めませんね。

前回お話しした『和泉(いずみ)』も元々は『泉』でした。
ですが、頭に『和』をわざわざ加えて『和泉』となりました。

これには理由があります。
『好字二字化令(こうじにじれいか)』という、地名は漢字2字で示しなさいという法令が定められたのです。
なので、1字だった地名は2字へ。
3字、4字だった地名も2字へ変更せざるをえなかったのです。

上野は元々、上毛野(かむっけぬ)なんて地名でした。

つまし、地名に当てられている漢字はほとんどが後で付けられたものだそうです。
まぁ、いうならば『当て字』ですね。
多くの地域名において漢字が表す意味よりも、むしろその読み方、発音が重要だということなのです。

また、地域と季節が密接に関わる地名もあります。

長野県の『白馬村(はくばむら)』という場所をご存知ですか?
ウィンタースポーツを楽しむ方はお世話になった事があるはずです。

そうそう。かれこれ15年くらい前に友人とこの地を訪れた際に初めてこの地名を見た友人が、、、

『白馬??村??ずいぶんとペガサスファンタジーな村があるもんだな!!!!』
と驚いてました。。。

さて、この白馬村は白馬岳という山名にちなんで付けられた地名なのですが、、、
そもそも白馬岳は『シロウマダケ』と読みます。

この山の中腹は春になると雪がとけて馬の形が現れるといわれています。
また、ちょうどその時期が苗代(なわしろ:田植えの前に稲の種をまいて苗を育てる田の事)作りを始める時期にあたります。
苗代を作る時期を『代掻き(しろかき)』といいます。
この雪解けでできた馬が現れる頃が代掻きの時期なので、『代掻き馬』と親しまれていたようです。

後に山の名前が『代馬岳(しろうまだけ)』となりました。
読み方が重視され、いつしか『白馬』となり、『白馬村』となったようです。

日本の地名にはその地域の人々の想いと、それぞれの土地特有の生活と文化が凝縮されていますね。
地名の由来を紐解くとその土地の歴史が映し出されますね。

そうそう!各地にある読みにくい地名の問題を出しましたが、わかりましたか?
その答えですが、、、

1.青森県の『三厩』→みんま
2.秋田県の『象潟』→きさかた
3.茨城県の『潮来』→いたこ
4.群馬県の『六合』→くに
5.千葉県の『八街』→やちまた
6.京都府の『弥栄』→やさか
7.鹿児島県の『頴娃』→えい
8.福岡県の『香春』→かわら
9.広島県の『御調』→みつぎ
10.岐阜県の『坂祝』→さかほぎ

うーん。2〜3こ位しか読めません。。。

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  1. 2016年 5月 13日

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