物事の始まり

遠くの親戚よりも、近くの他人

From:渡辺知応

日本人にとって『親戚』とは、現実の生活の中で深く結びついている関係なのですが、、、
そもそも、『親戚』とはどこまでの範囲を指すか知っていますか?

法律上では『親族』といいますが、、、
民法第725条によると、、、

・6親等内血族
・配偶者
・3親等内の姻族(いんぞく)

を『親族』であると定められています。
つまり、基本的には血縁による関係と婚姻による関係、そしてその父方、母方に分ける事ができます。

ですが、日本ではそれらの区別があまり明確ではありません。
現に、この記事の冒頭で親戚はどこからどこまでをいうのか正確に答えられた人は少ないのではないでしょうか?
なぜなら、日本には親戚、親族、親類など同義語が多数あり、実際は微妙に違うのですが、一般的にはどれも同じような意味で使われている事がほとんどです。

また、日本各地の親戚関係などの本家や分家関係を基礎とした同族集団が存在します。
マキ、カジ、ジルイ、イットウなどと呼ばれているそうです。

このような地域では、分家の分家までさかのぼり、とても古い関係の家も同族に含まれるます。
現在は実際に血縁関係があるわけではないのですが、『親戚』と呼ばれるそうです。

また、仲人親や烏帽子親など、赤の他人でも犠牲的親子関係を結んだ人の家も『親戚』と呼ぶ地域もあります。
(仲人親や烏帽子親についてはまた今度詳しく書きますね。)

近畿地方では、実際は親戚ではないのですが、、、
重親類(おもしんるい)や葬式親類(そうしきしんるい)といった言葉があるそうです。

重親類は比較的関係が深い家をさします。
葬式親類は葬儀式の時にはお互い助け合うような遠い関係の事をいうそうです。
しかし、これらの関係は同じ村の中で生活しているからこそその関係が継続されるそうです。
別の地域に引っ越してしまうと関係が途絶えてしまうのも特徴です。

外国の映画やドラマでは自分と血縁関係を持つ人を親兄弟と同じように扱う場面をみかけますが、、、
日本人にとっての親戚感覚は決して血縁という要素が必ずしも絶対的ではなく、実際の生活の中で深く結びついているのです。

遠くの親戚よりも、近くの他人といったことわざができるのもこのためですね。

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