日本の風習

なぜ嫁姑問題が起こらない地域が存在するのか?


From:渡辺知応

前回、『嫁姑問題は人類が抱える最大の問題だ。。。』といった記事を書きました。
その中で、親子2世代の夫婦が絶対に同居しない地域というのは数多く存在するとの内容を書いたところ、、、

え?え?どこにそんな地域があるの??
といったメッセージをいただきました。

反応があるとそれに応えたくなるのが、私の習性です。
なので、今回はその事について少し触れたいと思います。

一つの家族のなかに複数の婚入女性が存在する状態を回避する事が目的の『隠居慣行(いんきょかんこう)』
これは夫婦関係をもっとも重視する家族の考え方と言えます。

この『隠居慣行』が風習となっている地域では、昔から嫁と姑の諍いがほとんどないようです。
伊豆諸島や志摩半島、瀬戸内海沿岸の地域など、関西寄りの地域に多く見られるようです。

これらの地域では、伝統的に親夫婦と子供夫婦が同じ屋根の下で同居をしないという習慣があるのです。

たとえば、伊豆の八丈島では、長男の結婚が決まると、両親は隠居屋の準備を始めるそうです。
つまり、敷地内に新たに家を建てるのです。
その後、お嫁さんが入ってくるとともに、母屋を息子夫婦に譲り、自分たちは新しく建てた隠居屋に引っ越すそうです。

親が病気になったり、生活に不自由がない限りは普段の生活においては食事など全てばらばらの生活スタイルとなります。

決して、親夫婦と息子夫婦が仲が悪いわけではなく、むしろ親孝行な人が多いそうです。
ここでは子供達はお年寄りを大事にする傾向がみられるそうです。

このように伊豆諸島では、どの島でも多少の違いはあれど、『隠居慣行』が盛んなようで、滅多な事がない限り、親子2世代が同居することはないそうです。

日本各地を見渡すと大きく分けて、親子関係を重視する家族と、夫婦関係を重視する家族が見られます。
嫁姑問題が起こりやすいのは、親子関係を重視する家族であることは、わざわざ言うまでもありませんね。

冒頭でも書きましたが、複数の婚入女性が同じ屋根の下に存在する状況を回避するには別々の住まいに住むことが手っ取り早いということでしょう。

多くの場合、昔の家庭では同居が当たり前と言われているようですが、決してそのようなことはなく、それぞれの地域で生活する人々が理想とする家族のあり方は異なっているのですね。

私がこれを書いていて改めて思ったのは、最後の部分にある、、、
『人々が理想とする家族のあり方は異なっている』です。

無理に自分の価値観を押し付けたりしてはいけないんだな。と思いました。

遠からず。近からず。
どこか寂しい気がすると言えば、確かにそうかもしれませんが、、、
一度取り返しのつかない争いごとが起こり、その先を考えれば、良い選択なのかもしれません。

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