日本の風習

え?江戸時代には31日がなかったの?


From:渡辺知応

江戸時代に『31日』は存在しなかった。ってご存知ですか?
日本の暦(こよみ:まぁ、今で言うカレンダー的なものですね)を知る上で大切なキーワードがあります。

それは、、、
『月』です。

まず『朔日(さくじつ)』という単語があります。
これは新月の出る日です。
つまり、月の第一日の事をいいます。

そして『朔望月(さくぼうじつ)』という単語。
これは月が朔(新月)から次の朔にいたるまでの期間を言います。

太陰太陽暦(旧暦)ではこの期間を1ヶ月としていました。
太陰太陽暦(たいいんたいようれき)とは月を基準に時を見ていました。
ちなみに今は太陽暦(たいようれき)といい、太陽を基準として時を見ています。

従って、月の周期で計算するので1ヶ月の平均は29.53日ととても中途半端でした。
そこで、暦では29日の『小の月』と30日の『大の月』がありました。

つまり、、、
江戸時代の暦には31日という月は存在しないのです。

また、当月が『小の月』なのか『大の月』なのかは、その年によって変わる事も大事なポイントです。

そして『晦日(みそか)』という単語です。
これは『つごもり』とも読みます。
『つごもり』は『月隠り(つきごもり)』がなまった言い方です。

『月隠』の漢字からもわかるように、月の光が隠れて見えなくなる月末を指します。
ちなみに旧暦である太陰太陽暦では12月29日ないし30日を『大晦日(おおつごもり)』と呼んでいました。

現代では12月31日を『おおみそか(大晦日)』と呼ぶのは江戸時代の暦の名残なのです。
まぁ、265年も続いた世間の風習はそうそう簡単には無くならないもので、、、

どんなに時を隔てても重要な事柄は人々の心のDNAに刻み込まれるといった具合ですかね。

『日本の暦』は日本の風習やしきたりを知る上でとても重要です。
ぜひ覚えておいてください!

ピックアップ記事

  1. 夜に口笛を吹いてはいけない理由とは?
  2. 近代家族の特徴と盲点
  3. なぜお墓は石で作られているのか?
  4. トイレに唾を吐いてはいけない理由
  5. 『えんがっちょん!切ったー!』のあの指のジェスチャーってどんな意味があるの?

関連記事

  1. 日本の風習

    『あの世』はどこにあるの?

    From:渡辺知応あの世?向こうの世界?さてさて、人は亡くなった後は何…

  2. Photo@Vive La Palestina

    日本の風習

    どうして『人の噂も75日』というのか?

    From:渡辺知応『人の噂も75日』という”ことわざ”を聞いた事がある…

  3. 日本の風習

    七夕が終わった後の短冊はどうするの?

    From:渡辺知応今日は七夕ですね。晴れるかな?あなたは短冊に願い事を…

  4. 日本の風習

    『端午の節句』の主役は女性?

    From:渡辺知応来週の今頃はゴールデンウイークの真っ只中ですね。5月…

  5. 日本の風習

    日本の風習に合った出生の順番とは?

    From:渡辺知応『一姫二太郎(いちひめにたろう)』という言葉を聞いた…

  6. 日本の風習

    生活の中に潜む予兆の仕組みを解く

    From:渡辺知応SMAPの解散報道。いやー。今年一番の衝…

ピックアップ記事

  1. 日本のしきたり

    家の中で新しい靴を履いて、そのまま外に出てはいけない理由
  2. 日本の風習

    そんなにお守りをぶら下げなくても、、、
  3. 四字熟語

    あなたの知らない『四字熟語』の世界
  4. ことばの由来

    『いの一番』の『い』とはいったい何?
  5. 日本の禁忌(タブー)

    夜に口笛を吹いてはいけない理由とは?
PAGE TOP