ことわざ

刃と人の共通点


From:渡辺知応

あいつ、ホントいい加減な仕事をしやがって、とうとう焼きが回ったな。
と、言えば仕事の腕が衰えた事を言います。

ここ日本では、『焼きが回った』と言われるということは、、、
本人にとってはあまり良い意味で使われない事であり、耳に入ると怒り出す人もいる、沸騰ワードです。

さて、この『焼き』とはどういった意味なのでしょうか。

実はこの『焼きが回る』とは、刀を作る鍛冶屋の隠語でした。

もともとの語源の『焼き』は、刀の刃などを鍛えるために焼いたり冷やしたりする事を言います。
そのときに火加減を間違えて、鋼に火が回りすぎると、、、
出来上がった時の刀の鋭さが鈍くなるらしいです。

このことから、腕前や頭のはたらきが衰えることを『焼きが回った』と言うようになりました。

よく、怒ることを『焼きを入れる』と言いますよね。
この場合も程よく焼くことが必要であり、、、
あまりにもだらしないから焼きを入れてやろう!
と、意気込んで焼きを入れても、焼きが回りすぎるくらい入れてしますと、逆効果ということになります。
つまりは、逆上したり、不貞腐れてたり、と本末転倒となります。

あの新入り、ちょっと生意気だな。焼きを入れてやる!などと意味もなくいじめたりするのはもう論外ですね。
まぁ、今の時代それをやっちゃうとすぐに辞めてしまいますしね。

また、せっかく焼きを入れたのに、冷やすことをせずにほーっておくと『焼きが戻る』ことになります。
つまり、また焼きを入れ直さなければならなくなりますよね。

刀もしかり、人もしかり、焼きを入れて冷ます(考えさせる)
温と冷、隠と陽、飴とムチではないですが、表と裏、の使い分けは大事ですね。

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