ことばの由来

間違った『しゃかりき』の使い方について


From:渡辺知応

『しゃかりきになる』といえば、何かに一心不乱になる様子を表す言葉です。

しかし、自ら『しゃかりきになって成し遂げました!』という人をたまーに見かけます。
うーん。それ自分で言っちゃーいけないな、、、と私は思ってしまいますね。

まずもって、この『しゃかりき』とは言葉の通り『お釈迦さまの力』という事ですが、、、
では、何がどうして一生懸命な姿を『しゃかりき』というのでしょうか?

まず、お釈迦さまからのお説教を『転法輪(てんぼうりん)』といいます。
で、この『転法輪』はもともと、古代インドの戦車『法輪』から由来しているのです。

戦車が走り、敵を見事に蹴散らす様子になぞらえて、、、

お釈迦さまの教えが多くの人の悩みや迷いという『人生の敵』を打ち破る『力』になると人々は言いました。

やがて『お釈迦さまの力』が略され『しゃかりき』になったのです。
人々はお釈迦さまの偉大な力に魅了され、敬意をもってそう呼んだそうです。

一生懸命になって物事を進めている人を『しゃかりきになってやってるな』と他人が言えば当にその通りで正当な評価ではありますが、、、

冒頭で私が言った、自ら『しゃかりきになって成し遂げました』というような使い方はちと間違っていると感じた理由はここにあります。

つまり、自分で自分を評価する言葉ではないという事です。

『しゃかりき』になって物事を進めるのは大変素晴らしい事だとおもますが、、、
人に強要しては元も子もないという事ですね。

よく、、、
私は努力してますよ!
とか、、、
私を信じてください!

と、ムキになって言っている人がいますが、、、

それ自分で言っちゃダメでしょ〜
とツッコミを入れたくなります。

実際は、こんな人ほど、大した努力をしていないし、全く信用ならない人ですからね。
さて、あなたは大丈夫ですか?これらの言葉を正しく使っていますか?

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