美しき日本の言葉

『面食らう』のメンは、実は『麵』だった話

From:渡辺知応

驚いてあわてる様子やうろたえることを『面食らう』といいますよね。
多くの人は面食らうの『面』はびっくりした顔の事を指していると思っているはずです。

ですが、実はこの『面』は当て字なのです。
本来は『麺』なのです。ギャグではありません。クソ真面目に『麺』なのです。
で、なぜかと言えば、、、
例えば、相手をおどかしてあわてさせようとする時に『この野郎!トチメンボウを食らわすぞ!』などといいます。

どうやら、面食らうのメンはトチメンボウからきているようなのですが、、、
トチメンボウ?って何ですの?といった声が聞こえてきそうです。

まず、トチメンとは栃麺と書きます。
トチの実を砕いてうどん粉に混ぜ合わせて打つ麺が『栃麺』です。

で、この栃麺を打つ際に使う棒が、トチメンボウつまり『栃麺棒』なのです。

栃の木の実には澱粉(でんぷん)が多く含まれています。
なので、かつてはよくお餅やお粥に混ぜて食べていました。

そして、この栃麺を作る際に、棒で手っ取り早く延ばさないと麺が縮んでしまうのです。

早くしなければならない。

この様子が変じ転じて、あわてふためく事を言うようになりました。

で、トチメンボウを食らわすぞ!となり、、、
略され、受け身の語句となり、『面食らった』となったわけです。

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