日本のしきたり

女人禁制を少し紐解く

From:渡辺知応

あなたは『女人禁制』は『にょにんきんぜい』と濁って読む習わしになっているのをご存知ですか?
現代では『禁制:きんせい』と読みますが少なくとも室町時代には『きんぜい』と発音していたそうです。

禁制といえば、、、
お酒や贅沢品が禁制品だというのは、まぁ、、、そういう事もあろうかと思います。
麻薬の類もおおむね禁制品ですね。(医療で使うのは別としてですが、、、)
豪商がご禁制の品を密貿易して一層の財を成すという話は、どこの時代や国にでも出てくる類の話ですよね。
と、そんな話は置いておくとして、、、

今回のテーマ『女人禁制』。
世間の周知では、『男はいいが、女はいけない』というのがざっくりした女人禁制の定義ですよね。
おおよそこれは仏教や神道の流れで出来た習わしだと言われています。
しっかりした根拠は見方によって変わってくるのですが、、、
根底にあるのは男性社会における女性蔑視。
また、女性の生理にかかわる『ケガレ』に対する見方によりものといのは共通しているようです。

かつての高野山や比叡山では、女性は修行の妨げになるといい入山を禁制されていました。
高僧を産んだ実の母親でも立ち入れなかったというからその厳しさが伺えますよね。

このような流れは何も僧侶の世界だけではありません。

祭りの神輿担ぎも女人禁制が設けられたり、、、
相撲の土俵入りも女人禁制ですよね。

かつての多くの会社では女人禁制の雰囲気が漂っていましたが、、、
現代では女性の社会進出により意味のない差別は淘汰されています。
男性だから、女性だからという時代は終わりましたね。
まぁ、現にある特定の場面では男性がまったく役に立たない時もありますしね、、、
と、それ以前に頼りになるのは男も女も関係ありませんからね。

そうそう、あるスポーツ評論家が、『女性の土俵立ち入りは遠からず実現するだろう』と言っていました。
はてさて、どうなることやら、、、

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  1. 2016年 9月 01日

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