日本のしきたり

敷居や畳の縁を踏んではいけない理由

From:渡辺知応

 

池上本門寺で住み込み修行をしてた頃の話。
本堂内での所作を先輩僧から教わっていた時に、、、

『お堂に入る時は、敷居を踏んではいけない!』
と言われたり…
『畳の縁を踏まずに歩きなさい!』
と言われた記憶があります。

当時は、なぜ踏んではいけないのか全く疑問にも思いませんでした。
まぁ、それが当たり前なんだなぁ〜。くらいにしか思っていなかったのでしょう。

この記事を書いていたら、子供の頃、玄関の敷居に乗る事や、踏んで入る事はダメだと教わった記憶がよみがえりました。

改めて思い返すと、『玄関の扉のレールが壊れちゃうからダメなんだな〜。』と勝手に納得した記憶が微かに残っています。

しかし、、、
実はコレ、そんな簡単な事ではないのです。
とっても奥が深い事なのです。

さて、この疑問に答えてくれるのは日本の民俗学からではありません。
フランスの民俗学者、ファン・ヘネップ氏が自身の著書の『境界』という概念にてこう言っています。

 

人々はみな誕生、成人、結婚、死亡など人生の重要な転機に際して、必ずその段階から次の段階へと移行するための通過儀礼がおこなわれる。

(出典:通過儀礼/ファン・ヘネップ)

はぁ。通過儀礼ですか。。。

なんか、わかるようで、わからない、聞きなれない言葉ですよね。

通過儀礼をウィキペディアで調べると…
人間が成長していく過程で、次なる段階の期間に新しい意味を付与する儀礼
だそうです。

ほぉ。少しはわかった気がします。

例えば、入学式や卒業式、成人式、結婚式、還暦祝いなどの歳の数によってのお祝い、お通夜や葬儀などが通過儀礼となるのでしょう。

それぞれの地域の祭礼でおこなわれる度胸試しや力試しなども通過儀礼ですね。

通過儀礼と境界、、、

これについては、イギリスの社会人類学であるメアリー・ダグラス氏が、通過儀礼の際に発生する境界には禁忌、つまり『タブー』があると言っているのです。

 

切れ目のない連続体である自然を人間が認識するために人工的に作り出したものが「境界」であり、そこはどっちつかずの曖昧で不安定な状況にある。したがって、「境界」は不気味で危険な場所とみなされ、さまざまな禁忌が集中し、そこは儀礼を要求する場所となる。

 

ほぉ。難しいですね〜。
なので、ひとまず今回はここまで。

次回は、『境界にまつわる、タブーや不気味な話について』です。

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  1. 2016年 6月 02日

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